プラスチックスープってどんな味?
去年マレーシア・ランカウイ島にインターンで来た莉沙が「お金の生み出し方、自然環境 そして地元の人達の生き方の変化」について、民家にホームスティをして考えよう!と僕から漠然なテーマを莉沙に投げかけたら彼女がゴミについて調べるようになっていってました。
ゴミは経済発展に付き物である負の産物で仕方が無いと思ってましたが、理沙によると海はプラスチックのスープになってしまうのではないか?と世界が早急に取り組まなければならないということでした。
まずプラスチックって何から出来てる?
石油から作られた形のあるもので、スーパーでくれるレジ袋やペットボトル等です。 プラスチックは自然に分解されないので、どこかで生産して、僕らが消費して、誰かがそれらを捨てれば、最終的に行き着く所は海なんです。
レジ袋も長い間放置したりすれば裂けたり、庭に置いてあったプランターもボロボロになって解けてる!って思いますが、砕かれたり裂けたりしても分解出来ず小細かくなるだけで5mm以下のプラスチックをマイクロプラスチックと呼ばれます。
歯磨き粉や洗顔フォームなどに入っている研磨剤も石油から作られたマイクロプラスチックで、去年12月アメリカの法案で禁止することが決まりました。
海のゴミの70%がプラスチック
海洋ゴミの7割とされるプラスチックは年間推計最大800万トンが自然分解されずに漂っているそうです。
海に漂うプラスチックの何が問題か?
マイクロプラスチックが海洋に溜まっていったらどんな問題が起こるのか? マイクロプラスチックは海中にある油に溶けやすいダイオキシン類で有名なPCBという有害物質を吸着させて凝縮してしまう。 研究結果では100万倍にPCBが濃縮されたそう
*ダイオキシン類とは脂肪に解けやすく一度体内に入り込むと排出しずらく蓄積し様々な症状を引き起こすとされる
1.魚が呼吸時に有害物質が吸着されたプラスチックを取り込んだ場合、有害物質は魚の体外へ排出されず蓄積してしまう。
2.魚が有害物質が蓄積された生き物を捕食した場合、魚は更に濃縮した有害物質を蓄積させてしまう。
3.PCBが濃縮された鮮魚を僕たちが食べれば2.と同様に僕たちの身体に濃縮した有害物質が蓄積することになる。
*上記ことを生物濃縮と言って陸上生物より断然水生生物が高いそうです ありゃ困った
全世界にレジ袋が生産され未だ56年?そして近い将来ゴミが魚の量を上回る?
レジ袋は元の素材はポリエチレンで1960年以降石油コンビナートブームで大量生産が始まり消費者に身近で便利な物へと定着してから未だ56年しか経っておらず、この50年でゴミは20倍以上に激増し今後20年で更に倍増されるという報告があります。 先月26日に行われたスイス・ダボス会議では世界に漂うプラスチックのゴミをそのまま放置し続けると2050年にゴミの量が魚の量を上回ると報告があり見て見ぬふりなんて出来なくかなり深刻になってきた感じです。
世界各国でゴミ問題をどう取り組もうとしているのか?
去年6月のG7主要国首脳会議でこの問題は世界的課題だと指摘。 各国が早急に取り組むべきとされ、経済発展が著しいインドネシアでもゴミ問題が課題となり、最近のニュースでは政府は1レジ袋を200ルピア(18円)の有料化とさせ資源を無駄にしないように試みるそうです。 個人的にもっと高額にしても良いように思えますが大国だけあって貧困層を考えた上の金額が提案されたそうです。
便利になって豊かな時代の幕開けだと思ってたが・・・
170年前に石油からプラスチックが発明され生活に欠かせないものとなり、長期に腐らなくさせるための防腐剤、更に美味しさを増すための化学物質など便利で豊かになる時代の到来!だと言われてきましたが、まさか現在こんな問題になっているなんて!当時は知る余地も無かったはずです。
限りある地球上で自然とうまく循環出来るシステムを僕も含め多く人々の意識が変わる時代が始まるのでしょうか? もしくはそのまま地球の循環を無視しながら人間の欲望のままに暴走してしまうのでしょうか??
石油から作られた生物分解出来ないゴミを出さないようにしようって書くだけだったら簡単 でも本当に難問です
でもアクションを起さねば!そんなタイミングの気がします。
そこでバリ倶楽部はクリーンアップ大作戦を本気で始めます!
バリ島の美しい自然をフィールドで生活させてもらっている以上、そして次世代に素晴らしい時代が到来出来るよう行動します。
レンボンガン島の海草から作った石鹸をお客様にお売りしていますが利益からレンボンガン島のために何かサポートしようと思いつつ相当の資金が溜まりました。 使う時が今やってきた気がします 理屈も大事ですが近日中にまずは行動しようと思います。興味がある方がいらっしゃれば是非バリ倶楽部にご連絡ください。
観光から旅へシフト 自分の足で本物を感じよう
どんな展開になるかわかりませんが一緒にいかがですか?