尾島のひとりごと

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ランカウイ島 ジャングルへ ハニーハンターに同行!

      2016/02/04

ランカウイ5日目

プライベートでワイルド・ハニーハンターに同行してきた。

その時期は完全な乾季であったので、熱帯雨林の森は
ジャングルのハチミツを採取するベストシーズン!!

日中働き蜂が一生懸命に花粉を探し、夕方巣に戻る前に必ず行うことがある。

水を飲んで戻るということ。

その習性を知っているハニーハンター(5人)は、夕方になると、水たまりに
ずっと居座り、ミツバチが戻る方角を定め、密林へ入り、日が暮れないうちに、
ミツバチの巣を見つけ出す。

日が暮れるまでにすることは
1.梯子のようなものを築き、簡単に木を上がれるようにしておく。
2.ヤシの実の外皮(火つけ燃料になるもの)をヤシの葉でぐるぐる巻きにして
  松明を作っておくこと。

そのシーンでハニーハンターと合流。

満月のような明るい夜は避けねばならず、当日は月齢が17日目であったこと
もあり、月が上がってくるのが夜の20:30頃。 
その前にミッションを終えねばならず、かなり軽快にサクサクと作業が行われていた。

ビーチサンダル、Tシャツ 短パンと軽装であった僕に対しても、
ハニーハンターは密林へ導いてくれ、

こんな格好で大丈夫か?と聞いてみたら、

ハニーハンター

「懐中電灯はなるべく照らさず、蜂が飛んできたらなるべく息をしないように!」

とアドバイスをくれた。

ジャングルの中は暗い上に、勾配のきつい上り坂をロープで上り、しかも高湿度。

ようやくミツバチの巣が付いている木の下に到着。

そこで僕はみんなの作業を見守ることにした。

ハニーハンターの2人は前に作っておいた梯子を使い、
一人はバケツ 一人は松明を持って木に登って行った。

残りのハニーハンターは下で見守り、蜂蜜の入ったバケツを受け取る役。

始まって10分ほど過ぎたころ、

突然上のほうで松明が焚かれたのだろうか?

凄い数の火柱が上から舞ってきた。

それと同時に火柱に向かって兵隊蜂が敵だと思い込み、何千匹であろうか?
ものすごい羽音が下へ下ってきた。

静寂な密林から予想もしないこの火柱とミツバチの羽音は、
とても不思議で幻想的であった。

何分後かに木に登っていたハニーハンターが下りてきて、
美味しそうな蜜がたっぷり入った巣を持ち帰ってきた。

上に載せた蜂蜜の写真を撮っている時、兵隊蜂が近くにいたのだ。

僕の足の甲をおもいっきり、「このやろうっ!!」と襲撃してきた。

ミツバチの針は引き戻しがついてるので、 一回刺してしまうと、その針は自力では抜けずにお腹ごと千切れてしまうそうだ。

正に捨て身の攻撃をして死んでしまうと、
とあるホームページで読んだことがある。

死に物狂いでこんな図体の大きな人間に挑んできたことに驚かされ、同時に
敬意を抱いた。

ハニーハンターが言った。

「イブはまた森で新しい蜂蜜を作ってくれ、ぼくたちに森の恵みを与えてくれる」

イブとはミツバチということであり、同時にマレーシア語で
お母さんという意味でもある。

戦いに来た働き蜂からしてみたら、命を奪ってしまい
自分ながらに申し訳なく辛く感じたが、森で生きていることは常に生き残りを
掛けているようにも感じさせられた。

 - 自然(ランカウイ), ランカウイ島(マレーシア)